大腸がんが急増している現代生活

数年前から、TVの健康番組でよく見るようになったのが「腸内フローラ」の話です。

コメンテーターの専門家とタレントが番組内で腸内細菌の話題で大いに盛り上がっているのをご覧になった方も多いと思います。

ヨーグルトのコマーシャルも「善玉菌、悪玉菌」の話から、具体的な菌株の名前を出して強調しているなど、乳酸菌やビフィズス菌関連の商品はここ数年は健康食品の数ある商品の中でも急激に売上を伸ばしています。

そもそも人間は食べたものを胃で消化し、腸で分解した栄養素を吸収して、不要なものは排泄するという行為を毎日繰り返しているわけですから、腸が大切ということは誰もが感じているはずです。

しかし、その大事な腸の働きが劣っていれば、必要な栄養素が上手く吸収されません。また、便秘になれば、腸内で食べ物が腐敗し、健康に害を与える毒素が腸から吸収され、それが血液と共に身体中を巡ります。

厚生労働省から平成25年度の「国民生活基礎調査の概況」が発表された時、日本中にある衝撃が走りました。健康表にて全国で便秘でお悩みの方の人口分布データも更新されましたのでご紹介させて頂きます。

「便秘気味」と普段感じている人は、人口千人あたりで全体では37.8、男女別だと男性26.0・女性48.7となっており、女性はそれ程変わりませんが、男性の増加が非常に目立つ結果となりました。

特に高齢者になる程増えているのがグラフからもわかります。

また、2015年国立研究開発法人国立がん研究センターの統計によりますと、大腸がんによる死亡者数は年々増加しており、2014年度は48,485名の方が亡くなっています。

そして特筆すべきところは、大腸がんの死亡者数を性別に見ると、男性2.6万人、女性2.2人と、男性の大腸がん患者数が女性よりも多くなっていることです。(2015年国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター)

大腸がんの男性が増えてきている要因は様々だと思いますが、主な原因としては次の3点があげられるのではないでしょうか。

1. 平均寿命の高齢化
2. 食習慣の欧米化(高脂症・低繊維食)
3. ストレスと生活環境

悪玉菌が優位になる現代の生活習慣

男性は女性よりも仕事の関係からどうしても外食が多くなってきます。職場での人間関係の難しさ、責任ある仕事の重圧など来るストレスが日々蓄積されています。

このような生活習慣を長年積み重ねてきた男性の腸内環境はどうなっているでしょうか。

腸内環境は、腸内細菌である善玉菌と悪玉菌のバランスで決まります。腸内細菌は約100種類あり、数にして100兆個、重さにして1.5kg前後と言われています。

善玉菌は、日本の伝統食である和食を好み、悪玉菌は動物性タンパクを非常に好みます。

肉や揚げ物といった動物性タンパクを摂れば、インドール、スカトール、アンモニア、アミンなどといった猛毒物質を作り出し、 腸内環境が劣悪になり、猛毒成分が血流と一緒に身体中に巡り回ることになります。病気の人の腸は悪玉菌が優位となって幅をきかせており、善玉菌は圧倒的に少なくなっているわけです。

 

そして、近年、医学の進歩により、遺伝子レベルで腸内フローラの研究がされており、欧米を中心にある特定の腸内細菌がある疾病の要因になってきている事が解明されてきました。

さらに腸内フローラが生活習慣病と呼ばれる肥満、高血圧、高脂血症、糖尿病、そしてうつなどの精神病などと関連している事も分かってきたのです。

腸内フローラのTV番組が増えてきているのもうなずけます。

大腸がんは特定の方の疾病ですが、生活習慣病まで広げていくとその患者数は315万人(厚生労働省平成26年患者調査の概況より)と10倍近くに増え、生活習慣病・予備軍を含めると2,000万人以上といわれています。

TV局からすれば「腸内フローラ」は視聴率が取れる”おいしいテーマ”なわけです。

では、おなかの調子が毎日の食べ物に影響されているといっても、今の日本の食事はそれ程悪いものなのでえしょうか。

毎日の食事が「悪玉菌のエサ」となっている現実

日本の食品スーパーは世界一衛生管理が徹底され、身体に害を与えるものを売っているわけがないと思う方も多いでしょう。

確かにそのとおりです。

しかし、毎日安全だと思って食べている食事の栄養素の一部が悪玉菌のエサとなって、その悪玉菌が身体に害を与える生成物を分泌しているとすれば、話は違ってきます。

ほとんどの人は自覚がないと思いますが、私たちは腸内に100兆個の微生物である別の生き物を養っているのです。食べるものによって、彼らが吐き出す生成物が良いものか、悪いものかで健康状態が左右されるてくるのです。

特に便秘は大変危険な状態です。

便秘している腸内からは、インドール、スカトール、アンモニア、アミンなどといった猛毒物質が発生しており、 これらが腸から吸収され血液と一緒に私たちの身体中を巡らせているわけです。

このような腸内環境を整えるには食生活を改めるしかありません。

あなたが、本当に心から体調を良くしたいとお考えなら、悪玉菌が好む動物性脂質を減らし、善玉菌が喜ぶ食物繊維と発酵食品を摂る「フローラ生活」をおすすめいたします。